28歳中間管理職の日記

28歳、中間管理職。肩書にとらわれず、ただ社会人としての価値の向上を。いろいろ書く雑記です。

「最高の結果」を得た「最悪の試合」で気づいた、サポとしての自分のサッカー観

「ぼく、サッカーで優勝したよ!」

 

www.youtube.com(2016年バージョンとかあるんや…)

 

2016年11月20日、我らが北海道コンサドーレ札幌がJ2優勝&昇格を決めてくれた。

 

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帯広に住んでいるということもあって、今年は11試合(H9、A2)しか応援に行けなかったけど、スタジアム参戦できた試合は全てゴール裏で全力で跳んで、全力で声を出したという自負がある。

それだけに、今回の結果は本当に、自分のことのように嬉しい。

 

という書き出しでなんだけれど、今回は優勝を決めたホーム最終戦で起こった「珍事」について書こうと思う。

直面した瞬間は、初めて遭遇した得体の知れない感情に適切な対処ができなくて、Twitterに「来なきゃよかった」なんて書いちゃったけど(すぐ消した)、あとから冷静になると貴重な気づきを含んだ出来事だったように思うので、文字に残しておくことにする。

 

1.「珍事」の概要

試合を見ていなかった方のために簡単にまとめると…

  • 試合終了も差し迫った後半40分過ぎ、札幌の最終ラインの選手が行うパス回しに、対戦相手の金沢の選手が一切プレッシャーをかけに来なくなる。
  • 刻々と時間が経過し、アディショナルタイムに突入するも、延々と続くパス回し。ボールに絡まないその他の札幌、金沢の選手は傍観。
  • この奇妙な様子がイマイチ飲み込めない観客席から、ブーイング等のネガティブな反応が起こる。

 

結局これは「引き分けでも自力優勝の札幌」と「同勝ち点で並んでいた北九州が負けていると知って、勝ち点1を取って自動J3降格圏から逃れたい金沢」の利害関係が完全に一致したために起こった、まさしく「珍事」であった。

今思えば、「J1昇格」という目的の達成のために動いている組織の選択としては当然のものだとわかるし、懸命に戦い抜いた42試合のリーグ戦の、最後の5分余の時間がこのように使われることを生で見られたのは、むしろいちサッカーファンとして誇るべきことだろう。

 

しかし、まばゆく輝く緑のピッチで繰り広げられる謎の光景を目の当たりにした、僕の気持ちといえばこうだった。

 

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2.「来なきゃよかった」という一言に込めた、やり場のない気持ち

 

 

僕もそう思った。

この日、僕はわざわざ帯広から「コンサドーレが優勝&昇格を決定する瞬間」を見に行ったはず。

90分に近づき、審判の裁量で追加された3分がこのまま過ぎれば、その目的が達成されるとわかっていたのに。

 

今までどんなひどい逆転負けを見ても味わったことのない、やり場のない虚しさのようなものが急に激しく襲いかかってきて、僕はチャントを歌うのをやめた。

こんなこと初めてだった。

 

何故だ???

 

3.あとから冷静になって気づいた、僕がサッカー観戦に求めているもの

 

2013年。

一番最近J2降格をしたこの年に、僕は何故かコンサドーレ札幌のサポーターになってしまった。

 

あれから4シーズン、50試合くらいはスタジアムで観戦をしたと思う。

その中にはもちろん、特に印象に残っている試合もあるわけだが、それらにはとある共通点があることに気がついた。

 

  •  2013年:天皇杯 対磐田 ◯1-0(@ヤマハスタジアム)
  •  2014年:J2開幕戦 対磐田 ◯1-0(@ヤマハスタジアム)
  •  2015年:J2リーグ戦 対熊本 ●2-3(@札幌ドーム)
  •  2015年:J2リーグ戦 対千葉 ◯3-2(@札幌ドーム)
  •  2016年:J2リーグ戦 対千葉 △2-2(@札幌ドーム)
  •  2016年:J2リーグ戦 対千葉 ◯2-1(@フクダ電子アリーナ)

 

それぞれ「試合前から苦戦を強いられることが容易に予想できる相手に辛勝した」だとか、「0-3という逆境からあと一歩のところまで追い上げた」だとか、「最後に劇的な逆転勝利を収めた」だとか色々背景があるが、そのどれにも含まれているのが

 

血湧き肉躍るような体験ができた

 

ということである。

これだけに関しては熊本戦や16年H千葉戦の例のように、必ずしも札幌が勝利している必要はないらしい。

 

北海道コンサドーレ札幌というチームを通して、日常生活では味わえない血湧き肉躍るような体験をする

 

どうやら、これが僕のサッカー観戦に求めるものみたいだ。

 

 

今回の件に限らずだが、自分の価値観というものを把握できているということは、生きていく上で非常に大事なことだと思う。

なぜなら、それに沿った行動をすれば、自分の人生の満足度を高められる可能性が上がるからである。

 

来年、北海道コンサドーレ札幌のサポーターとして初めて迎えるJ1のシーズン。

自らの価値観を充足するためにはどうしたら良いか。答えは自明だ。

できるだけ数多くスタジアムに足を運び、力の限り愛するチームを応援する。

その結果、札幌が並み居る強敵に好ゲームを演じてくれようものなら、その全てが「血湧き肉躍る体験」となる。

 

刺激に満ち溢れたシーズンが、今から楽しみだ。