残留決定の瞬間の曲に「ルール・ブリタニア」を選んだ理由を勝手に考察してみる
残留って、もっと「ワー!!」とか「よっしゃあああああ!!!」とかなるものだと思っていたけど案外そんなことはなくて、ゴール裏のみんなは静かに、じっくりとその瞬間を味わっていたように思う。
でも、これがずっと続けばいいな、と思わせてくれる幸せに満ちた時間でもあった。
周りの仲間の笑顔を見て自分も笑顔になって、目に涙を浮かべている仲間を見て一緒にもらい泣きして、「一つになって戦う強さ」ってこういうものなのかなって思った。
で、表題の件。
試合終了を迎えんとするアディショナルタイムに歌っていたのは「スティング(行け札幌 のやつ)」でも「GO WEST(選手入場のときのやつ)」でもなく、「ルール・ブリタニア」だった。
俺達の街の誇り
さぁ行けよ札幌
俺達は歌うのさ
赤と黒がある限り
これまでに幾度も挑み、そしてそのたびに悔しい思いをしてきたJ1という舞台。
J2にいる時期も長かった。それどころか、チームの存続さえ危ぶまれた時期もあった。
主力選手が引き抜かれていくのが、いつしか当たり前に感じてしまうこともあったかもしれない。
勝てない札幌を笑う人もいれば、応援していたけれど離れていった人もいただろう。
それでも、俺達の街に赤と黒がある限り、俺達は歌い続けてきた。
そして、ようやく「J1残留」という結果を手にし、歴史を変えることが出来た。
今回の「ルール・ブリタニア」にはそんな意味が込められていたのかな…と勝手に思いながら、これからの未来も「俺達の街に赤と黒がある限り歌い続ける」という決意表明のつもりで歌っていた。
実際のところはどうかわからないけど…笑
◇
さぁ、残り2試合。180分。
残留は決定したけど、あくまでそれは将来のための第一歩。来年も見据えて、さらに上を目指して戦おう。
そして楽しもう。
ゴール裏で騒ぐのも、シーズンが終わってしまえば来年の開幕までお預けになるし、ね。