プレシーズンマッチ・北九州戦のゴール裏はこんな感じでしたよ、という軽い報告のつもりだった
ねぇ、どれくらい聞こえていたのかな。
リーグ戦開幕1週間前にうっかり北九州まで来てしまう、相当アレな僕たちの声は……。
◇
気付いたら北九州に行くことになっていた、でお馴染みのこにしさん。
僕のことを「後押し」(良い言葉ですね)してくれた友人2人とともに、春の小倉に行ってまいりました。
今日の最高気温は7度。
まだ風はだいぶひんやりしているけれど、さんさんと降り注ぐ日差しは少しだけ早く春を先取りしたようで、雪国から来た僕にはとても新鮮でした。
ゴール裏に集ったコンササポは、ざっと数えて100人くらい?
で、そのうちガッツリ声を出せる人は、2~3割くらい。
そして、コールリーダーも太鼓も不在。
コンササポ6年目にして"初体験"のこの貴重なゴール裏を、せっかくなので文字として記録に残しておきます。
書いて字の如く「みんなで作るゴール裏」
よく言う「みんなで一体感持って!」とかそういうのじゃなしに、マジで一人ひとりが応援を作る主役でした。
試合開始前から試合終了までの90分間+αでだいぶ進化した今日のゴール裏で論文を書くとしたら、「"目的"を共有をする集団のメンバー間における共通認識の形成および具現化までの過程、そこから見える自発的行動を誘発する集団の成功要因」というようなタイトルになるでしょう(長い)
①置かれた状況の理解
コールリーダーがいないので、選手が出てきてもどうしたらいいかわからないゴール裏。
そんな中で誰に頼まれたでもなく声出しを始めてくれた人がいて、みんながそれに続き、「あ 、今日はこういう感じなんだ」と、ゴール裏の全員が認識。
②声出し発信源の増加
初めは1~2人だった声出しの発信源ですが、新たな人が1人、また1人と勇気を振り絞って声出しにトライすると、みんながそれについてくるので「自分もやって良いんだ」という認識と安心感が浸透。
☆Point:メンバーのチャレンジを受容し、みんなで支える環境
③集団内での声出しパターンの形成
試合が後半にさしかかる頃には、以下のようなパターンがゴール裏内で形成されていました。
- 真ん中にいる2~3人くらいが、コールおよびチャントの中心的発信源
- その他メンバーも、状況に応じてコールを発動
- 良い動きをした選手の名前を即コール、続いたら個人チャント。チームチャントは流れの切れ目などで
このパターンの認識を全員が共有し、これに沿って応援するだけだったので、後半のまとまり具合は試合開始前の比にならないレベルでした。
また「すごいな」と感心したのは、声の出し始めが一度も重複しなかったことと、誰がやっても「え、今これ?」が一度もない納得感のある声出しだったこと。
この成功の要因は「今の状況はこのタイミングで、このコール/チャント」という認識が、コンササポ全員の事前知識として十分だったこと以外に無いと思っていて、これは普段の試合で一貫した軸を持ってリードしてくれているリーダーの手腕だなと感じました。
ここまで記してきた感じで今日の応援が形作られたわけですが、では何故、明確なリーダー不在でこのレベルまで出来たのか?ということを考えると、それは「集団のメンバー全員が同じ"目的"を共有していたから」というただ1点に違いないと確信します。
その"目的"とは「北海道コンサドーレ札幌の勝利のために、自分たち一人ひとりに出来ることでサポートをする」ということ。
同じ"目的"を共有していなければ、応援の強度も高まらず、「やりたい人だけでやれば」という「他人事」のような意識で、まとまりも出なかったでしょう。
今日北九州に集っている時点で、その目的意識に特化した集団であることは自明なんですが(自戒)、それにしても凄いもんだなと改めて感じました。
ちなみに、今回私は大変僭越ながら「バモヘイス」のご発声を務めさせていただき、その喜びと身に余る光栄で、本当に北九州までうっかり行ってしまって良かったなと思いました。
来週、広島に集うコンササポはこんなもんじゃないでしょう。
全員が同じ目的意識を持ち、全国からみんなが持ち寄った熱量をぶつけて戦えば、結果はついてくるはず。
良い雰囲気作りましょう。頑張りましょう。