28歳中間管理職の日記

28歳、中間管理職。肩書にとらわれず、ただ社会人としての価値の向上を。いろいろ書く雑記です。

本気の先の、優しい、美しいリスペクト

浦和レッズのサポーターといえば「荒くれ者」「行き過ぎた行動」というようなイメージが世間にはあると思うが、去年初めてさいたまスタジアムで浦和のホームゲームを見て、「誰よりもチームの勝ちを願って、本気で応援している」からこそ、ときにエネルギーが好ましくない方向に向かってしまうのかな、と感じた。

いや、今日はそういう話をしたいのではない。

 

僕はさいたまスタジアムの浦和サポーターの「浦和レッズ」コールが好きだ。

ゆっくりとしたテンポで地鳴りのように響く声援は、アウェイサポーターの僕らに正面から突風が吹き付けるような、そんな圧力を感じる。

 

こんな声援、他のチームのスタジアムでは感じたことがない。

アウェイサポーターにとって、間違いなく日本で一番「アウェイ」を感じることができるスタジアムだろう。

 

だから、好きだ。

 

人数の差で勝てるわけがないのだけれど、それでも1サポーターとして全力でぶつかっていって、このスタジアムで絶対に勝ちたい、そう思わせてくれるから、好きだ。

 

 

互いに3連勝中。

必勝を期して臨んだ因縁の対決は、幾分か浦和が有利なようにも見えたが、力と力のぶつかり合いで引き分けに終わった。

誰よりも勝ちを渇望し、腹の底から声援を送る彼らが、大槻監督代行ラストマッチを勝ち点1で終えた選手たちにかけていたのは、温かな拍手であった。

 

その姿の、なんと美しいことか。

 

今までに相手チームの客席の様子を見て、そんなことを思ったことは無い。

ただ今日に限っては、90分間の試合を戦い抜いた選手たちに"あの応援をしていた彼ら"が最大限の賛辞を送る様子が、僕の琴線に触れたらしい。

薄暮のスタジアムを優しく包んだ「リスペクト」は、本当に美しい。

 

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ここから先は僕の都合の良い想像だが、今日の結果で選手たちに温かい拍手を送った浦和サポーターの中には、コンサドーレ札幌というチームへのリスペクトも、多少なりとも含まれていたように思う。

それは、単純に今の好調さを評価したものなのか、今日初めて反対側のベンチに座った旧知の指揮官への敬意なのか。

どんな要素が含まれていたのかはわからないけれど、その姿も美しく思えた。

 

ありがとう、浦和サポーターの皆さん。

11月、うちのホームでやるときも良い応援しましょう。

 

あと、駒井選手を完全移籍でください。よろしくお願いします。