28歳中間管理職の日記

28歳、中間管理職。肩書にとらわれず、ただ社会人としての価値の向上を。いろいろ書く雑記です。

僕は旅に「非日常」を求めていると思っていたけど、どうやら違ったらしい

今回の知床旅行に出発する前、たまたま目にしたこのツイート。

 

 

うーむ、なかなか示唆に富んだツイートだなぁ。

と、なんとなくお気に入り登録をしておいたのですが、まさに今回の旅の中で、これに通ずる大きな気付きを得ることができました。

 

あなたの好きな旅は「非日常」?それとも「日常の延長」?

 

僕が思うに、「旅」というものは二つに大別することができる。

その基準とは、旅に求めるものが「非日常」であるか、あるいは「日常の延長」であるか。

根本的に煮詰めていくと、ここにたどり着くと思う。

 

これだけだとわかりづらいと思うので、具体例を挙げる。

 

【「非日常」を求める旅】

  • ここでしか見られない!大自然の雄大さを感じる旅
  • ここでしか出来ない!アクティビティを楽しむ旅
  • (日常では全くお目にかかれない)珍しい食材、料理を食べる旅
  • テーマパークを楽しむ旅

etc

 
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【「日常の延長」を求める旅】

  • 普段食べているものと比較して新鮮だったり、特徴的だったり、調理法が珍しかったり、素材が良かったりする料理を食べる旅(要はB級グルメ的な)
  • (自分の住んでいる街、あるいは以前に訪問したことのある街と比べて)街並みを楽しむ旅
  • 自分の思い出、記憶、聞いた話、郷愁等とリンクして、その場所にストーリーを感じることができる旅

etc


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cafe bar GVO(知床)

 

あくまで持論だが、前者「非日常」を求める旅は、日常生活とは非連続的な全く新しい環境にぽーんと自分を放り込み、その状況の体験を楽しむもの。

対して、後者「日常の延長」は、あくまで自分の生活における興味がベースにあり、それらのより良いもの、新しい切り口のものなどに触れるもの。

 

こんな違いがある。

さらに具体的な行動と紐付けて説明すると

 

【ヨーロッパへ旅に行く】

「非日常」派:名所と呼ばれるお城や大聖堂などを時間の限り回る

「日常の延長」派:ヨーロッパでしか手に入らない雑貨や洋服を買ったり、本場のフレンチやイタリアンを楽しんだりする

 

【北海道へ旅に出る】

「非日常」派:ラフティングやトレッキング、登山で北海道の大自然を満喫しよう!ご飯はガイドブックに載っている海鮮丼にジンギスカンにソフトクリーム!

「日常の延長」派:「なんか北海道っぽいなぁ」なんてつぶやきながら、旅先の街並みを楽しむ。ご飯は地元で人気のお店で美味しいものを食べよう。カフェでゆっくりもいいなぁ。

 

どちらが良いとか、絶対どちらかを選ばなければいけない、というものでは決してない。

自分がどちらを好み、旅の重点をどちらに置くか。それを把握し、適切な旅程を組み立てることが、旅の満足度を高めるのだと思う。

 

蛇足にはなるが、「日常の延長」を求める旅の場合、個々人の日常生活における興味・関心がベースとなるため、他人との行動は少々難易度が上がる。

その点、「非日常」を求める旅は、日常とほぼリンクしてないまっさらなところに飛び込むから、他人との共通体験として成立させやすい。

だから、「ディズニーランドに行く」とか「富士山に登る」とか、そういう旅はみんなで行く旅として人気が高いのだろう。

 

逆に言えば、「日常の延長」を求める旅を何のストレスなく供に出来る人は、人生において大事なパートナーになり得る存在だと思う。

結婚相手を見定めるときは、一緒に旅に出ると良いかもしれない。

 

そんな推測も付け足しておく。

 

 

一人旅に目覚めた高校生くらいから、僕は常々「旅の非日常」の良さを方々で語り、自分自身でもそれこそが旅をする理由の全てだと思ってきた。

 

でも、それは間違いだったようだ。

色々な旅の経験を重ねて、そして冒頭のツイートからブレイクスルーを得て、ようやく気づいた。

これからの旅がまた楽しくなるなぁ。まぁ、今まで通りやるだけなんだけど。