大いなる期待を持って広島戦に臨む
広島の思い出って何かなぁ~
と、いろいろ思い返してみて、広島空港に降り立った瞬間にふと浮かんだのが、2013年にファイターズの応援に来たときのこと。
2013年といえば、僕がひょんなことからコンサドーレのサポーターになった年であるが、この年はサッカーよりも野球の試合に多く足を運んでいた。
もはや"癖"とも言える遠征好きはこの頃からのもので、全国10球場で40試合ほどを観戦したと記憶している。
社会人も4年目になって相も変わらず同じようなことをしているのは我ながら少々呆れたりもするが、やはりこれが本当に好きなことなのだと思う。
で、この年に広島に来たのは、交流戦も半ばの5月末。
広島駅で新幹線を降りた僕は小さなキャリーバッグと一緒に、「公式戦観戦勝ち無しの10連敗」という重たすぎる事実を持ち込んでいた。
10試合も勝ち試合に恵まれず、当時どんなモチベーションで応援席に立っていたのかは、もう覚えていない。
けれど、もしかしたらその日球場に来ていたどのファンよりも、応援するチームの勝ちを切望していたかもしれない。
その気持ちは、今も変わらない。
◇
結果は大勝だった。
序盤から、これまでの苦戦がウソのように点が入り、守りも冴えていた。
なんだか呆気なかったけど、頑張って応援してきたのが報われたような気がして、嬉しかった。
自分の観戦の連敗が止まった場所、そして信じて応援することの大切さを学んだ場所。
広島は、自分にとってそんな場所なのである。
◇
余談だが、この試合でファイターズが広島カープ相手に勝利する前の試合は、兵庫県で阪神相手に負けていた。
では、コンサドーレの前回のアウェイ敗戦はどこだっただろうか。
……敢えて言葉にする必要もないだろう。
この大一番を現地で観戦できることに感謝し、大いなる期待を持って臨む。
赤黒の戦闘服を身にまとった同志たちが、続々と遠方から集まってきている。
やろう。良い雰囲気作ろう。頑張ろう。