28歳中間管理職の日記

28歳、中間管理職。肩書にとらわれず、ただ社会人としての価値の向上を。いろいろ書く雑記です。

あの日、広島で見た忘れられない光景

ーー決めれば同点。


ーー決めて当然。


 


……………外したらどうしよう。

自分達が圧倒的に有利なはずのPKが、ここまで恐ろしい存在に感じたのは初めてだった。

エース・都倉が無人のペナルティエリアをゆっくりと進み、彼の左足がボールに触れるその瞬間まで、次にやって来る未来を直視する自信は全く無かった。

 

僕が自分の目で見た、PKの記憶はそこで止まっている。

 


気づいたときには、最前列の手すりから身を乗り出して、ゴールの喜びを分かち合いに来た都倉に人差し指を立てて


「頼む!!!!!!!あと1点取ってくれ!!!!!!!!!!!!!!!」


「お前しかいないんだよ!!!!!マジで!!!!!!頼むって!!!!!!!!!!!!」


魂の底から、ただ「勝ち」だけを乞うていた。

そのために必要なものを、本能で求めていた。

 


あのときのゴール裏は、経験したことのない異様な空気だった。

 

「1つのゴールのインパクト」という観点で見れば、シチュエーションとしては2016年にフクアリで内村が決めたゴールの方がよっぽど凄い。それは誰もが認めるところだろう。

あのゴールを「(結果的に)ハッピーエンドを決定づける"終止符"」だとすると、今回の都倉のゴールは「ハッピーエンドを勝ち取るために、北海道コンサドーレ札幌というチームとそのサポーターたちが、本当の意味で心を1つにして戦っていくための"スイッチ"」だったように思う。

 

そんな風に感じられたゴールを見たのは初めてで、あの試合からもう10日以上が経つのに、日常のふとした瞬間に何度もこのシーンが思い出される。

そしてそのたびに、心の中で熱い気持ちが蘇るのがわかる。

 

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今年初めてもらえたPKが、あの試合のあの場面だったことは、今シーズン全体を見たときに非常に大きな意味を持つ"可能性がある"

本当に大きな意味があったかどうかは残り6試合、時間にして540分が過ぎたときに決まる。


「未来が過去を作る」

この想いを忘れずに、僕たちサポーターも一人ひとりが出来ることをしっかりとやっていこう。

 

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