28歳中間管理職の日記

28歳、中間管理職。肩書にとらわれず、ただ社会人としての価値の向上を。いろいろ書く雑記です。

【書評】読んでいてタメになって、驚いて、嬉しくなって、超やる気になる本ー櫻田毅『管理職1年目の教科書』

震えました。

端的に言います。最高ですこの本。

 

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今まで自己啓発書、ビジネス書の類はたくさん読んできたという自負がありますが、それでも新しいノウハウや考え方がふんだんに散りばめられていましたし、何より著者・櫻田毅さんが本書の様々な項目を書く中で貫き通している"哲学"が自分の信じてきたものと合致する部分ばかりで、学び得たもの以上に嬉しさや自信をもらうことが出来ました。

 

本書の副題「外資系マネジャーが絶対にやらない36のルール」にあるように、櫻田さんが外資系企業でお仕事をされてきた中でのご自身の経験、および周りの優秀なビジネスパーソンから学んだことが書き記されています。

どんな36項目があるかは、櫻田さんご本人のブログに掲載がありますので、こちらでご確認ください↓

 

『管理職1年目の教科書』目次 | 櫻田 毅オフィシャルサイト – こんにちは!櫻田 毅(さくらだ たけし)です。

 

結局、まずは「本質」を見極めるということ

 

日本の企業・組織には、未だに疑問を感じながら続けているような残念な習慣や風習がたくさん残っています。

いや、疑問を感じていればまだ良い方で、それに気づきもせずに日々実行されているものの方が多いでしょう。

 

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佐々木常夫さんの新著にもありましたが、いかに仕事の「本質」にフォーカスできるか。

これからの日本の成長は、個人のレベルでも企業・組織のレベルでも、このことに早く気づき、実行に移せた瞬間から加速するのだろうなと感じさせられます。

逆に、気づかなければどんどん時代に取り残されて衰退していくということですね。

 

本書で「外資系マネジャーが絶対にやらないこと」の対極として書かれている外資系企業の手法や考え方の数々は、日本の企業・組織の多くが当たり前のように実行している現実とかけ離れていてビックリする部分も結構あるのですが、その全てにおいてしっかりと根拠が説明されており、未知のものでも「そうだよなぁ…」と思わされる腹落ち感が凄いです。

それが、「はじめに」の中に何気なく書いてある

 

それぞれのルールとその背後にある理由を理解して、あたなに合った形で身につけていくことで (櫻田毅『管理職1年目の教科書』)

 

という一文に繋がってくる部分で、「自分に合った形で身につけたあとは、管理者として部下に伝えていって欲しい」という筆者のメッセージを感じます。

 

詳しいノウハウは良いこと多すぎてまとめられないので、ぜひ読んでください。

 

 

わりとくだけた文体で面白く、スルスル読めてしまうのも本書の素晴らしいところです。

 

 

『管理職1年目の教科書』というタイトルですが、「プレイングマネジャー」という立ち位置もかなり意識されて書かれている本なので、個人的には社会人1年目から読んでも良い本だと思います。

「良いマネジャーになるために必要なこと」を理解しながらプレイヤーとして仕事をして、1つでも多く身につけておけば、いざマネジャーになったときに少しでも業務に余裕ができます。

 

まだ1週間しか経っていないですが、2018年ベストブックオブザイヤー最有力候補です。