2018年3月2日、キンスタで誓ったミシャサッカーへの忠誠を今振り返る
沖縄キャンプ(浦和とのTG)、北九州でのプレシーズンマッチ、リーグ戦は32/24試合+ルヴァンカップ・天皇杯のホームゲーム全部。
合計で、38試合。
今シーズンが、北海道コンサドーレ札幌というチームの新たな歴史の始まりの1ページであるなら、春先のキャンプから今日の最終戦まで、可能な限りそのそばにいて、一つひとつのシーンを目に焼き付けられたことはとても誇らしい。
今年のベストゲーム・ベストゴールはまた改めて記事にする予定だけど、第2節のセレッソ戦はチームにとって今年最初の分岐点だったように思う。
僕にとっても、ミシャサッカーを信じてついていこうと心に誓い、応援するにあたって今年一年の心の支えになった試合。
今日は、その話を書く。
当時の合言葉は「失点上等」だった。
今思うとどうかなとは思うけど(笑)、とにかく攻めて、攻めて、攻めまくれ!というサッカーをこれから作っていくんだ、というところに意識を持っていくにはわかりやすいスローガンだったと思う。
試合は2点を先行される苦しい展開。1-3で惜敗した前年の試合も脳裏をよぎる中、チャナティップと深井のゴールで同点に追いつく。
その直後、勝ち越されたときには「これまでか…」と思ったものの、進藤のゴールで再び同点に。
「失点上等、とにかく攻める」という目指す形が、まだ寒い3月頭のキンチョウスタジアムで一つ結実したことは、少なくとも現地にいた人にとって自信になったのではないだろうか。
信じて、続けること
改革には勇気が要るし、ときに痛みも伴う。
次々と押し寄せてくる違和感、これまでとのギャップに戸惑い、苦しんだ人は、結果が出ない序盤戦の間、ずいぶんとミシャサッカーに対して苦言を呈していたことを今でも覚えている。
人それぞれ考え方は違うから、別にいい。好きにすれば、と。
ただ、僕はその姿を見るたびに「自分は何があっても信じて、ついていこう」と決意をより強固なものにしていた。
まだ荒削りだったけど、単純に見ていて楽しいサッカーだし、極めることでさらにクラブとして上を目指せそうだという希望を抱かせてくれたし、だからこそ目の前のちょっとした結果は気にならなかった。
が、今思えばそれを出来たのも、多分あの大阪の試合を経験したからだと思う。
現に、それ以降の試合でビハインドの局面があったときに、必ずと言っていいほど思い出し、仲間たちと「あのときのように」と合言葉のように口にして励まし合ったのは、やはりあの夜のキンスタでの出来事であった。
一つの試合との出逢いが、サポーターとしての考え方、もっと大袈裟な言い方をすれば「覚悟」さえも変えてしまうのだと、今になって思う。
今シーズンは、印象に残る試合がたくさんあった。
そこから学び取れることもたくさんあったし、サポーターとしても、人間としても大いに成長できた一年間だったと思う。
最終戦を終えた今日、まずはその機会をくれた北海道コンサドーレ札幌というチーム、とりわけ我々をこのステージまで引き上げてくれたミシャ監督に感謝を伝えたい。
本当にありがとうございました。来年もまた、一緒に戦わせてください。